先日、裏千家今日庵より、茶名を拝受いたしました。と言いましても、茶名に恥じないよう、稽古に励まなければならないというプレッシャーの方が大きいと云えます。茶の湯の神髄を突き詰めていきたい所存であります。茶名拝受と同時に、三千家の替え紋である『つぼつぼ紋』使用の許状、男子だけに許される『十徳』という羽織着用の許状を拝領いたしました。
ところで、もうすぐ10月ですが、長月(9月)のお菓子としてご紹介するのが、初雁(はつかり)。北方から渡り来る初雁にて秋を感じたということで、長月を代表するお菓子となっているようです。色々なタイプの初雁があるようですが、写真の初雁は餡を包んだ黒糖風味の葛の中に、雁に見立てた百合根が散らしてあります。
私が、初雁という言葉で思い出すのは、東北新幹線が開通するまで、東京-青森間を走っていた特急はつかり。私が通っていた青森県八戸市の中学校の修学旅行において、特急はつかりで東京に向かった記憶が蘇ります。