先日の
庭園美術館に続き、作庭家・
重森三玲氏の代表作である東福寺方丈庭園の「
八相の庭」を鑑賞してきました。35℃を超える猛暑にも怯むことなく、凛とした緊張感が漂い、暑さを忘れることができました。京都五山の第四位にあたる格の高い寺において、43歳という若さで、これだけの規模の庭を任せられた事実に驚きですが、古典から引用した風景を表す石組や斬新でモダンな苔と切石の市松といった多彩な景色の展開は見事という言葉しかみつかりません。方丈の奥にある東福寺の塔頭・
龍吟庵の庭も重森氏の代表作であるが、残念ながら公開されていませんでした。