山形県庄内町廻館という庄内平野の真ん中に私の先祖が眠る墓と父が育った家があり、6年ぶりに訪ねてみた。お墓参りと放置されたままになっている土地建物を今後どうしていくのかを模索する旅である。今ある建物はかなり老朽化しているため、撤去して、お墓を守るための拠点、親戚や友人が集える場をつくるつもりだが、費用の問題、維持管理の問題など現実はたいへん厳しい。しかし、今回、鶴岡市や酒田市を含めた庄内地域の様々な魅力にあらためて触れ、何とかしたい、何とかできるのではと少し思えてきた。そう思わせる不思議な御縁と庄内の魅力を少しばかり紹介してみよう。
○酒田市美術館:写真上
鳥海山・最上川を望む飯森山に平成9年に完成。設計は池原義郎氏。ディテールに懲り過ぎの感あり。酒田出身の彫刻家、故高橋剛氏の作品が多く収められています。不思議な縁で、ご子息の高橋浩史氏とはお仕事でお世話になりました。
○出羽遊心館:写真下
酒田市美術館の隣に建つ本格的数奇屋建築の生涯学習施設。設計は大学の恩師で、茶室建築の大家であられる中村昌生先生。不思議な御縁が続きます。